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2020.1.22

お一人で活動できない方と

月1回のロールプレイを行ないました。今回も、それぞれ、担当施設で、サポートが必要な方の症状を事前に出し合って行なっています。
高齢者施設で音楽療法をされていらっしゃる方は、音楽を通すと、通常生活での仕草と違った行動をされることに気が付き、その方に合った、お声かけを見つけていかないとなりません。
そのため、株式会社SOFTLYでは、担当クライアントさんの情報を共有し、切磋琢磨しております。皆様もシュミレーションしてみてください。
○今回出した症状です。
小宮山 A高度難聴(筆談具必要)、Wさん、途中から誘導されるので、セッションを止めてでも、筆談具を使って、「先生の真似をしてください」「口から吐いてお腹を引っ込め、鼻から吸って、お腹を膨らませて」など書いてお見せすると、ゆっくり読んで行なって下さる。筆談具交流のタイミングをシュミレーションしていただきたい。
B 高度難聴。Uさん、誘導された時は小さな時計を見ていることが心のよりどころになられていらっしゃるようで、そこを、筆談具のやりとりやジェスチャーでの交流で、その時計をしまっても後戻りされないので、構って差し上げる必要がある。進行しながら、タイミングを取る練習をしていただきたい。
C (奥様入居ではない)旦那の事を指図される。(目が悪い、シルエットは見えるようだ)旦那様はご自身でできることを模倣されようとしているが、望むことが多く、叱ってばかりいる。選曲にいちゃもんを付ける。
中野 Dさん難聴の方。側に行くと「耳が聞こえないから」とジェスチャーされるが、耳元で活動の説明をすると、一緒に参加して下さる。
E 現実の世界とご自身の世界を行き来されている。会話も成立しないことが多々あるが、活動後に「上手く行きましたね」等の言葉をかけると嬉しそうにされる。
Fさん傾眠が強い方。お声掛けし、活動にお誘いすると参加はされるが、ご自身から活動されることは少ないため、声掛けは必要。
岩橋 G車椅子の方。傾眠傾向がある。ご自分から活動されることは少ないが、お声掛けをすると目を開け、模倣を始めてくださる。
H︎自立歩行。酸素吸入器を付けている。模倣まではいかないが、側でサポートをすると大きく目を開け、でも少しずつ動かしてくださる。
I歩行器を使用の方。ご自分から活動されることはないが、側で歌いかけながらサポートをすると、一緒に歌い始めてくださる。
尾﨑
J難聴。男性。活動に拒否気味だが、コミュニケーションを取ることで取り組まれる。
K難聴。女性。音楽が好きで活動にも意欲的であるが、話が終わると「早く次に進みなさい」とおっしゃることもある。
L右麻痺。男性。言葉が出にくいが、「あー」「うー」や頷きなどで意思表示をされる。
林 Mさん(男性、車椅子)目の見えない方で、時おり「分かりません」と仰るが、言葉で説明をするとご自分から活動してくださる。
Nさん(男性、車椅子)
耳の聞こえない方で、ご自分で耳を指さして「聞こえない」というジェスチャーを表される。筆談ボードなどを使ってお伝えすると、自ら活動してくださる。
Oさん(女性、自立)
耳の遠い方で、ずっと歌われていたり言葉を発しておられる。耳元で歌いかけるとそのフレーズ部分を歌われたり、話しかけた言葉をそのまま発せられる。

今回は、ボディーパーカッション(あんたがたどこさ)スカーフ(早春賦)
日付は、約30分をかけてトピック、写真、イラストを選び、お一人でお答えられない方と向き合い、その方の気持になりました。2/3,2/11,2/25,2/29(くじ引きで決めた)
★動作を目の前まで来て表していただけたので、一生懸命向き合おうと思った。
★セッション進行しながら、筆談ボードを使用するタイミングも工夫できた。重度な方と向き合い、重度な方の反応を他の参加者さんにもお伝えし、一体感を持つ。
★その方の世界に少し入り、同じ言葉を繰り返してくれて、共感してくださっているように感じた。
★高度難聴で理解しにくく、険しい顔つき→Lowタッチで打ち解けられなくても、アイコンタクトは送り続け、次にコンタクトをトライ、諦めない!

回数を重ね、それぞれ、クライアントさんと向き合える、素晴らしい音楽療法士になって行きます。
次回は2/11です。
一緒に音楽療法をしてみませんか?
問い合わせ、応募のページからどうぞ!

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