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2019.12.18

座位が保てなくなられた方の個人セッション&ロールプレイ

月4、毎週伺っております、グループセッションに、座位が保てなくなられた方の個人セッションです。

グループセッションも長らくご参加いただいていましたので、導入Lowタッチ、階名ハンドサインは、板についていらっしゃいます。

いきなり個人セッションより、グループセッションで音楽療法セッションの流れを身につけて下さると、個人セッションでも、共有できる時間が多いですが、

いきなり個人セッションオファーもあるので、向き合った瞬間から、その方を歌を通して観察できるテクニックが必要です。

普段から、グループセッションを受け持っている時からクライアントお一人お一人のことを考えて向き合うことでしょうか。

そのために、ロールプレイの日を設けています。各自、担当施設で、向き合い方を考慮しなくてはならない方の症状を出して、演じて、どのようにサポートが必要か、学び合っています。

今回出し合った、それぞれ演じる症状です。

小宮山

A 脳梗塞後遺症、左麻痺、発語も麻痺があるが、言葉もゆっくりお話される。倒れる前は、手話教室に通い、ボラもしていらした。努力家で、麻痺された左手はパーにされたまま膝の上に置いている。そのて手を右で支えて動かそうとされる。右のみでいいとお伝えしても左を動かそうとされるのでそこを褒めていただきたい。どちらの施設にも、麻痺されていても、頑張ろうとされている方を見逃さないように願います。

B サークル隊形でも2重の後ろに行こうとされる。セッションでは問題ない。どのようにお誘いするか、考えていただきたい。

中野

Cさん

杖使用。脳梗塞により左側・片麻痺。活動にはご自身で出来る範囲を動かされ、前向きに取り組まれる。

Dさん

自立歩行。「これから何をするの?」「早く初めなさいよ」とセッション始めに言葉を荒げる。

セッションが始まり集中してくると落ち着く。

Eさん

車椅子使用。失語症。声がけには頷きや表情の変化で返して下さる。ご自身からは腕を動かすなどの活動は少ないが、サポートありでは動作して下さる。

Fさん

車椅子使用。傾眠が強い。起きると活動に取り組まれるが、時間が経つと眠ってしまう。

岩橋

G自足歩行。最後列でのご参加。サポートをすると必ず「何がしたいんだよ」と不満を仰るが、一度その場を離れると不満を言うことはなくなり、視線をこちらに向けてくださるようになる。

 

H自足歩行。言葉を発することはほとんどない。サポートをすると力いっぱい手を握り返してくださり、手拍子のような簡単な動作はご自分から模倣してくださる。目の前に行くと、視線も合わせてくださる。

 

I︎車椅子でのご参加。左麻痺。手話や楽器活動など「片手だけで大丈夫ですよ」とお伝えするが、動かない左手、左足も一緒に動かそうとしてくださる。歌も歌いながら、活動に参加してくださる。

J男性、酸素付きのシルバーカー使用)活動時やその他のお声かけに対し、「なんで〇〇しなきゃいけないんだよ」と仰る。理由をしっかり添えて、お願いやお声かけすると応じてくださる。

 

Kさん(女性、車椅子)今月初めてのご参加。「ごはん食べに行こう!」などと大きな声を発せられる。耳はほぼ聴こえないとのこと。前回はスタッフの方がずっと付いていてくださり、離れたところでご参加。

Lさん(女性、自立)セッション中、急に立ち上がり独語を発せられる。スタッフの方の情報では「お手洗いに行きたくなると立ち上がるのでは」とのこと。座るよう促してもなかなか座られないが、終始笑顔を浮かべ、歌を歌ったり楽器活動も行われる。

尾﨑

M何をしているのか分からないとおっしゃる方。手足は問題なく動かせるが、活動には拒否的。

 

N車椅子。手足運動可能。活動には参加されるが、帰りたいと訴えられる。

 

O車椅子。手足運動可能。セラピストの方に集中されたり音楽が聞こえてくると、手でリズムを刻む。それ以外で

このようなロールプレイの積み重ねで、音楽療法士として深く対応できていくのです。

私たちと一緒に活動しませんか?応募フォーム、問い合わせフォームからどうぞ。

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