１０月のためのロールプレイイング
シェーカーの即時反応維持と療育鈴使用プログラムのロールプレイイングです。
互いに、担当施設でのサポートが必要な方を出して、演じ、どのようにサポートすれば、その方が心地よくセッションに参加できるかを感じ取りました。今回は微細でも動いていただけた事に対しての言葉に重点をおきました。
★ヴァイオリンは、開放弦にして左手にシェーカーを振る動作で惹き付けるようにしてみる。
S①●手が上がりにくいが、楽器を持ったり動作したりすることは可能。傾眠傾向。サポートがあると活動されるが、お一人でも活動持続後しばらくするとセラピストから視線が離れて動作を止められる。
★演じてみて…頻繁に通って下さり、やってみようかなという気持になった。
S②発言されることは少ないが、頷かれたり手を握るなどして反応される。
★演じてみて…リズムカード（裏面カラー）を選んでいただく時、好きな方に眼球を動かしてセラピストが感じて下さると嬉しい。
S③声をかけると起きて活動されるが、すぐ眠ってしまう。数回起こすと、機嫌悪い時は「もういいわよ」と手を払いのける。
S④手に持つものは口に入れてしまう。説明すると、その瞬間は舐める事を止めるが、また、舐める。
A 簡単な分での筆談ボード交流、高度難聴、理解力低下、拒否はない。手をお持ちすれば、動かす、離れてもしばらくは動かすが、止めてしまう。
★演じてみて…筆談ボードを見せて下さり、理解出来ると思った。かなり近距離でのオーバーアクションで熱意が通じた。
Bサヴァン症候群の方、MCの出だしをお伝えするとすべて、それ以上を大きなお声でお伝えいただける。妨害気味。
★演じてみて…ご自身で発言される事で精一杯なことが少しわかったのでこのような方がご参加の場合、進行時間を大幅にオーバーしない程度に付き合って行こうと思う。
Cさん車椅子、右半身 麻痺
（左手で右手で支えながら動かす事はある）こちらが触れて動かそうとするのは嫌がる。自分から活動する際にお声をかけると喜ばれる。
Dさん脳梗塞の影響か言語がやや聞き取りにくいが、
こちらからの問いかけは理解され、頷きや表情の変化で判断できる。
両手首が内側に曲がっているが、指はひらくので楽器の操作は可能。
Eさん 傾眠が強い方。楽器はご自身で持てる。
活動に対して拒否的ではない。眠ってしまわれた時に、都度声をかけてサポートする必要あり。
F さん注目されるのが苦手な方。手が止まっている時に、直接手を触れてサポートしようとすると逆に参加されなくなるため、アイコンタクトでの促しや、さりげない声掛け等で距離感を上手く取る必要がある。
★演じてみて…その方の望む距離感を察して、触れ合っていきたいと思った。
＜３列隊形＞Gお声かけをしないと、不満を言ったり、学校の先生のように注意をしたりする。側でお声かけをするとものすごく褒めて、穏やかになる。活動はご自分からされるが、説明は聞かず、自己流でとても大きく動作される。(Zさん)
★演じてみて…席を後ろにしないように、前のお声をかけ易い席をリザーブすることに。
Hかなり拒否が強い。お声かけをするとほとんど首を横に振られるが、お褒めの言葉をかけると稀に頷いてくださることがある。離れて様子を見ると、首を動かしてリズムをとっていらっしゃることが多い。(Oさん)
I「私はやらないよ」とおっしゃり腕組みをされる方。最初は楽器を膝の上に置かれることもあるが、付かず離れずの距離を保ちお誘いすると、ご自身から楽器を鳴らされる。活動されたことに対してお声掛けすると喜ばれる。
★演じてみて…諦めずに、お声かけしていただけて、これでもいいんだと安心できた。
J不安が強く、お隣の方に不安な気持ちを話される。麻痺などはなし。セラピストからの声掛けで落ち着かれる。
★演じてみて…セッション進行中にもかかわらず、傍に来て、励まして下さり、ここにいても大丈夫なんだと感じられた。
K氏(自足)
歌謡曲以外は歌わない、とおっしゃり、触れると拒否をされる。お声かけには応じてくださる。
Lさん(車椅子)
目をつぶっていることが多いが、お声かけすると時折目を開け、頷くなどして反応してくださる。
★度重ねて、ロールプレイをする毎に、寄り添うセラピスト成長続けて参ります。
＜演じてみて＞の感想はすべて記入できませんでしたが、各自、感じた事を明日からのセッションで役立てて参ります。
★上記のような方と一緒にセッションしてみませんか？ご連絡お待ちしております。
