5月ロールプレイ
今月は6月の第2プログラムのロールプレイイングをいたしました。
曲は『おもちゃのチャチャチャ』
演じる障害の方は以下です。
櫛田
A 途中から入室。以前は穏やかな方であった。その後傾眠が強くなってきた。最近では、言葉が出て来なくなってきたせいか、気にいらないと、手を爪立てて、強く握って拒否を表す。あまり痛くないので、「○さん、嫌なんですね。わかりますよ、でも、音楽に乗って活動することは、機能維持できるのですよ」と目をしっかり見てお伝えすると、「うん、」と頷かれて、一緒に活動してくださる。
B 糖尿病の結果、後天的に視力がない。大きなお声で、プログラムの内容を聞く。やる気MAX。その方ばかりに付き添っていられないので、どのような対処をするのかがキーポイント。
尾崎
C 俯いていらっしゃる方。お声掛けや歌いかけなどサポートを続けることで、目が合うようになり活動にも取り組まれる。
D 左麻痺の方。歌いかけると歌われる。サポートによりゆっくり手足を動かされるが、サポートがなくなると歌のみになられる。
岩橋
E 大きな声で「指示は1人!指示は1人だよ!」と繰り返しおっしゃる。「今日は私がお話ししますね」とお伝えすると納得し「今日はこの人の言うことだけ聞くんだよ!他の人の言うことは聞くな!」とおっしゃる。
活動はご自分からされ、側に行くと目を大きく開けて動きも大きくなる。
F 耳が聞こえないため、筆談ボード使用。常に時計を持っている。ボードで動きをお伝えするとご自分から手を動かし、時計をお預かりして下に置いても怒らず、両手で模倣してくださる。笑顔も見せてくださる。
伊藤
G 歌が好きすぎる為、一人で先に歌ったりする。やや耳が遠い
H 車いす必ず参加するが、少人数のサークルの輪に入らず
やや離れた席で参加。何でもするが、話しかけられると拒否をするので
「どうでしたか?」ではなく「うまく出来ていましたよ」といった完結した言葉を伝える方がよい
林
I 全盲の方です。口で説明をしながらサポートさせていただくと、ご自分でも積極的に行ってくださいます。
J右手を動かせず、いつも左手で支えながら
ご自身で動かしてご参加くださいます。
中野
K 自立。自分の世界に入っている。独り言を話されたり、俯いていらっしゃることが多い。音楽が聞こえてくると曲のリズムに合わせて手拍子をして下さる。
L 手押し車使用。「私はもうおばあさんだから」と一度は参加を拒否。
「幼稚園みたいね」と発言されることもあり。活動へのお誘いの言葉や、活動内容について説明すると納得され、一緒にされる。
演じてみて、
○拒否したにもかかわらず、くじけず、お声をかけにきてくれて、寂しくなかった。
○右手を上げづらい役でしたが、サポートに来てくれて、孤立しなかった。
○左麻痺だと、右足を上げるのもつらいことがわかった。
○自分がセラピストの時は、機能低下された方ばかりにサポートに行き、進行をおろそかにならないように気をつけたい。
○手が温かくなっていますね、と声をかけていただけて、効果を身にしみた。
●指示へのアドバイス 足の指示は「右足前」までお伝えしたほうがわかりやすい